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Interview 08 常冨泰弘さん

2018/03/26

そうなんですね、「私なんて~…」みたいな人が、そういう大会にも出場しているということですか?

「ダメです~」「低いです~」という人。
普通の人と、一般の人と変わらないですね。
何て言うんですかね、勉強面でもよくあることだと思うんですけど、中学校でトップとってても、高校で進学校に行ったら下の方だった…とか、そんな感覚に近いのかな~って。
県のビューティーコンテストでトップになっても全国大会に行くと、「あ~もう美人ばっかり~」「スタイルがすごいい人ばっかり!…私なんて…」ってみたいに思ったりする。

常冨さんは、そういう、少し自信をなくしている人などのセルフイメージを高めるっていう役割があってそこに入られているわけですよね?コンテストの裏側には、そういう役割の人が必ずいるんですか?

必ずしもそうではないですね。
お一人か二人はそういうコーチとかモチベーションとかに関係する講座はあったみたいですけどね。自分がやっているのと全く同じようなセルフイメージを上げるという内容はなかったと思います。

今やられているのはベースになっているのは、心理学ですか?

そうですね。臨床心理学の中の心理療法やカウンセリング理論がベースです。

そこに常冨さんのご自身の考え方、経験とかを合わせて作り上げているものということなんですか?

アメリカで開発された「再決断療法」という療法があって、交流分析と「ゲシュタルトセラピー」を合わせた療法なんですけど、それを教える心理カウンセラー養成の学校があるんですね。そこでカウンセリングの勉強をしました。
具体的には「禁止令」っていうんですけど、「なになにするな!」とか、無意識に自分を抑えてしまうものです。例えば、「近づくな!」それから…「成功するな」とか、「重要であるな」とか、「欲しがるな」とか、色々な禁止令があるんですね。それをこれまでの人生ですり込まれてしまっている。それをどう見分けるのか、そして、それをどうすれば外すことができるのか、というカウンセリング技法があります。…そういう学びを得て、構築した方法がベースですね。

知らず知らずのうちに禁止令みたいなものを受け取っているということなんですか?

そうですね、幼少期に。主に両親からですね。

それを受け取らない子とかもいるんですか?例えば、ずっと言われているけど、全然気にならないというか。

全然というのは、ちょっと…可能性は低いのかなと思うんですけど。
人によって、受け取りやすい性格の子と、受け取りにくい性格の子がやっぱり出ると思うんですよ。同じように育てられても、兄弟で変わったりとか、双子を育ててもこう性格が出るように。やっぱり人によってそれをどう受け取るかにもかかってくるので。

書籍の中にも、すり込まれた禁止令を取り外す方法が紹介されていますよね。幼少期の自分をイメージしてそれを自分で慰さめてあげたりとか… それをすることで目の前の参加者たちが劇的に変わっていくものなんですか?

そうですね。ミスユニバースのビューティーキャンプの方が、一般の方よりも劇的に変わるなっていう印象ですね。
彼女たちは本当に真剣なんですよ。
「2週間でグランプリを取るんだ!」という、臨む姿勢が真剣で。
自分が高校の教師やってたからじゃないですけど、高校で教えていても授業で寝る子とかいっぱいいて、話聞いていない子とかもいっぱいいましたけど(笑)。そんな姿勢の人は誰もいないですしね。真剣にやればやるほど、効果はあります。

常冨さんがやられる一般の方対象のセミナーというのはどういう方がいらっしゃるんですか?

主催をしていただく方のつながりの方が多いですね。
主催をされる方のお友だちとか。
あとはインターネットやSNSを見られて来られる方ですね。
自信を持ちたい、もっと行動的になりたいと思われている方が来られます。

ーそこで行われるワークは、例えば自分でもできることなんですか?

できます。これ(本)に書いているワークとかは自分でもできますね。

そこに参加された方が常冨さんのセミナーで変わって、そのあと、1年後、2年後、3年後とか自分の力でそれをなんとかしていけるというような形のことを伝えてらっしゃるんですね。

1回のセミナーだけで、人生が変わる方もいらっしゃいますね。
あきらめていた歌手になる夢にもう一度挑戦するようになった方や、転職を決心された方などセミナーを受けたことがきっかけで、人生の舵を大きく転換された方は多いですね。

効果という面で言うと、自分でやるワークというのは、そこまで深い変化ではないので、劇的さ、というか変化の度合いからいうとちゃんとカウンセリングを受けてもらった方がさらに深く原因をきちんと捕まえて、それを変えていくことができるのは確かですけどね。

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