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Interview 09 後藤めぐみさん

2018/04/29

@白丸

 

僕も、もともとそういう考え方が好きだからなんでしょうけど、川にいて感じることは、「人生も同じだ」とか、必ずそういうところにひっついてくる。そういう発見とか、学びがない日がないんですよね、それはすごく感じます。
そういった意味では、凝り性の人とか、求道者と言いますか、道を求める人とかね、そういう人がやるとハマるのかもしれないですね。単純に「白丸」(多摩川、白丸ダム上流にある湖)なんかも、何も考えないで漕いでいるだけでも気持ちいですもんね。

 

そうですね。あれも瞑想状態に近いんじゃないかなって私は思っていて。何も考えずに空っぽになるためには、流れのないところで黙々と漕ぐのがすごくいいんですよね。

時々、瞑想の会とかに参加したりするんですけど、すぐ瞑想状態になるんですよ。それって白丸で漕ぐのと一緒なんですよね~。そういうところもあるのかなって。リフレッシュっていうか、なんかこう頭の中が空っぽになる部分が。

 

グラビティに来る人は、川下りのスキルを上げたいとか、ロールができるようになりたいという目的の人が多いとは思うんですけど、ふた月に一回でも、白丸で漕ぐだけために来るとかでも、全然面白いですよね!人生変わるような気がします。
あの湖面から見る景色っていうのも全然普通じゃ見れないですからね。

 

そう、その普段の生活からかけ離れた「非日常性」みたいなところもありますよね。水の上に浮かんで見える景色は、季節ごとに咲く花も、吹く風も、聞こえる鳥の声も違います。雨のしっとりした空気とか、真夏の木陰の気持ちよさとか。毎日のように漕いでいても、飽きることがないですね。

 

そうですよね、空気感とかもそうですし、視覚もそうですけど、音もそうですし、匂いもそうですしね~、そいうのもすごい感じるだけでちょっとこう大げさかもしれないですけど、「生きる力」みたいなものもみなぎってくるような感じがするんですよね。
そこはぜひ、これを読んでいる人も体験してもらいたいですよね。白丸だけでも漕いで欲しいなって思いますね!

 

本当にそう思います!散歩するような感じで、ちょっとカヤック!みたいにね。白丸はまったくの初心者でもその空気を感じられるので、季節を変えて何度か漕いでみてほしいですね。

 

本日はありがとうございました!

 

こちらこそありがとうございました。

 

 

<プロフィール>

後藤めぐみさん

山梨県出身。
文房具メーカーでグラフィックデザイナーをやっていたときに、リバーカヤックと出会う。水面からの景色、流れを使って動かす楽しさ、旅する楽しさなどを知り、カヤックにはまる。
その後、長瀞でカヌースクールを手伝いつつ、フリースタイル競技に参戦。アメリカ、ドイツの世界大会出場、1994年ドイツ開催プレワールド大会で女子7位。
1997年多摩川上流に「gravity(グラビティ)」を設立。女性ならではの、力に頼らないしなやかな艇の動かし方を目ざしてます。

多摩川川下り事業者組合会長。

 

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