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上京物語

2009/02/18

 

2009年出版の第6作目

一人の少年の上京から物語が始まる。

誰もが驚く展開の、新感覚小説。

 

【内容】

夢を夢で終わらせないために……

自分にしかできない生き方を見つけたいあなたに贈る、五つの新常識と三つの方法。
魂を揺さぶるメッセージで読者の心を惹きつける喜多川泰氏の最新刊!

 

 

<こんなストーリー>
成功を夢見て上京した青年、祐介。
いい暮らしがしたい。かっこいい車に乗りたい。自分の家が欲しい。
誰もが思い描く「理想の人生」を追い求めていたはずだったのだが……

大きな希望に胸を膨らませながら人生のスタートラインに立ったのに、
みんなが当たり前だと思っている常識に流されて生きていくうちに、
いつのまにか夢を忘れ、「こんなはずじゃなかったのに……」と後悔する。
そんな多くの人が陥りがちな生き方を打ち破るには、何をすべきなのか?
本当の幸せをつかむための考え方、心の持ち方とは?

父から息子へ贈る渾身の手紙によって、
夢を実現する「成功者」の生き方が少しずつ解き明かされていく!

 

 

 

Officeはげっち淨德和正さんによる推薦文】

自分の長所と短所を10コ書きなさいといわれると、
短所はすぐに書けても、長所は短所のようになかなか浮かばない。
短所ばかりを気にしているから、つい他人と自分とを比べてしまう。
「比」という漢字は人が手と足を伸ばして二人が座っている
形を表しています。横の人の背中を見つめて見比べているんです。
人と比べはじめると、自分に無いものばかりが目に写ります。
自分に無いものなんて星の数ほどありますから
限りなく目を奪われて、周りばかりを見て振り回されるばかり。
時代の価値観や常識というものは、刻一刻と移り変わりますから
そのたびに振り回されて疲れてしまうだけ。
では振り回されないようにするには、どうしたらいいのか。

いい暮らしがしたい、かっこいい車に乗りたい、そんな理想を
描きながら上京してきた青年・祐介。
でも現実はなかなか思い通りにはいかない。
そこには信じ込まされていた常識という殻があったのです。
故郷を旅立つ息子に父が贈った夢を実現するための
五つの新常識と新しい価値観をもつための三つの方法。
この物語は話の展開上これ以上申し上げることができませんが
『上京物語』と共に『書斎の鍵』はぜひ一緒に読んでほしい。
その理由は読まれたらわかります。

〈本文より〉
俺は人生において成功したいと思っていた。
そして、そうなれると思っていた。
お金持ちになって、自分の欲しいものを欲しいときに
手に入れられる暮らしをする、と。
庭つきの大きな家に住んで、海外にも別荘を持って、
とにかくそういう成功した人生を手に入れたいと思って
上京してきた。
心からそうなりたいと思っていたし、そうなる方法が
どこかにあるはずだと思って生きてきた。
ところがどうだ、今の俺は。
人生も半分以上過ぎて、そろそろ老後のことを考えなければ
ならない年だというのに、何一つ手にいれていないじゃないか。

『上京物語』より 109ページ