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Interview 06 濱田 実さん

2017/12/26

とは言え、私もこんな偉そうなことを言ってますけど、親として、いっぱい邪魔してるんだろうなって思いますよ。でも、そうやって、親って子育ての中で気付かされて、変わろうとする。その繰り返しですよね。

 

子どもがいるから、親も人間的に強くなれるということですね。

 

そうですね。
僕は、子どもって社会を育ててるというか、社会を良くしていくために存在している気がするんですよね。

 

子どもが社会を育てる…ですか?

 

何だろう。子どもは親の背を見て育つ。子育て中心に物事を見ていくとどうしてもそういう話になっていくと思うんですよね。つまり、子どもがいるから大人がちゃんとできる。人間として成長できるんですよ。だから社会全体から子育てを見たときに、やっぱり子どものいない社会ってまずいって気がするんですよね。

今、少子化で、ちょっと大人の中にも心が劣化している人が増えてきている気がするんですよね。例えば保育園建てるの反対っていう人がいるとか。そもそも自分だって、鳴き声もわめき声もさんざんとっちらかして大人になってるのに、保育園はうるさいから反対って?そんな社会どうなんだろう。と思うわけですよ。

「逝きし世の面影」(渡辺京二著 平凡社)という本がありますが、あれを読んでいると、子どもって社会にとって大事なエッセンスというか、社会にとって、よい社会になるために大事な気がするんです。

…子どもによって社会が浄化されていくというかね。

 

そうですね。たしかに。子どもによって社会が浄化されるっていい表現ですね。

 

そういうことを今の社会、忘れているような気がしますね。僕もそうなんでしょうけどね。僕らなんかは幼児教育って未来づくりだって思っていますよ。

でも、もっと根本的な、社会においての子どもの存在とか、そういったことも考えていかなければいけないのかなって思いますね。

 

子育てのヒントとなるような、たくさんの貴重なお話しを聞かせていただいて、ありがとうございました。

 

 

<プロフィール>
濱田実(はまだみのる)

学校法人みのり幼稚園 園長

1960年生まれ
大学卒業後、営業一筋のサラリーマンに。
36歳の時長男が生まれことで初めて幼児教育の重要性と価値に気づき、
我が子の未来に貢献できる教育に興味を持つ。

平成11年、当時経営危機に直面し後継者不在だった「みのり幼稚園」に入職。
事務長代理、事務長、副園長を経て平成23年4月より園長に就任。

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