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ソバニイルヨ

2017/12/09

2017年12月20発売

幻冬舎から出版された喜多川泰17作目の書き下ろし小説。

 

 

【内容】

 

ボクハ、キミにアイを伝えるために、生まれた。

自分らしく生きる勇気をくれる、感涙の書き下ろし長編

・あらすじ

勉強が嫌いで、周りからどう思われているかばかりを気にして毎日生活している隼人。さらに、些細な出来事がきっかけで、仲の良かった友達との関係がもつれ、孤立することになってしまった。
ある日、自分の部屋に帰ると、そこには見慣れぬ物体が。
それは、長期間不在になる父親が残していったロボット・ユージだったーー。

 

 

Officeはげっち淨德和正さんによる推薦文】

読書の魅力のひとつは、著者の想いがページを
めくりながら読者の心に染み入るように静かに伝わってくる時間。
この時間は読書をする者にしか味わえない贅沢だ。
物語が進むにつれ登場人物を自分に置き換えながら
気づいたときには夢中になって読んでいる。

『ソバニイルヨ』の隼人とAIユージーとの会話が
なんとも微笑ましくて、最初はユージーに反発をしていた隼人も
ユージーのコトバが隼人の心に静かに届きはじめる。

物語の後半から読む者も薄々起こるであろうと思われる
結末にむかって一日一日と進んでいく。
隼人の同級生・円花の可愛がっていた犬が命絶えたとき
ユージーが隼人に

「デルピエロ。姿は見えないけど、いつもその女の子のソバニイルヨ」

とふたりで計算をしながらデルピエロがソバにいることをあきらかにしていきます。
この計算にはたまらなく「アイ」があるんだ。
喜多川泰さんの作品はアイにあふれてる。

 

〈本文より〉
「今は、怒りを自分を変えたいと思う原動力に変えている。
ソレデモいい。トニカク、今の自分を取り巻く状況は、
自分が変わるコトデ、変えることができるという事実に
目を向けること大事」
「自分が変わることで、取り巻く状況を変えることができる・・・」
隼人は繰り返して言ってみたが、やはり、何となく半信半疑ではある。
「大人でも自分の責任にできない人多いから少シズツできるように
なればいい」
「大人でも?」
「そう。自分に起こるアラユル不幸を、自分ではない誰かや
何かのせいにして生きている人がイッパイ。
あいつのせいで、親のせいで、上司のせいで、会社のせいで、
社会のせいで、時代のせいで、国のせいで・・・寝テモ覚メテモ、
自分がこんなに苦しいのは、自分ではない誰かのセイだと考えて、
日々それに対して愚痴ったり他人や状況を変えることに
チマナコになってる。
でも、それをやっても、これぽっちも幸せに近ヅカナイ。
むしろ、、文句や八つ当たりは増える一方で、ドンドン不幸になる。
隼人の人生がそうならないようにスルタメにも、まずは
『自分の責任だ』と思うところから練習スル。
それは、出会った人や出来事のおかげで今よりも強くなれた
未来を想像して、実際にそうなるということ」

「ソバニイルヨ」より 121ページ