「また、必ず会おう」と誰もが言った。
2010/11/18
【発行日】2010/11/18
【出版社】サンマーク出版
自分をよく見せるためについた一つのウソがきっかけで、思ってもみなかった環境に放り出されることになる和也。少年が様々な出会いを通して成長していく感動の物語。12万部を突破するベストセラーとなり、2013年に映画化、全国ロードショー。
【内容】
主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。 ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。 ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。 所持金は3400円。 「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。 途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。 人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。 誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。
【Officeはげっち淨德和正さんによる推薦文】
テレビドラマ「陸王」(TBS系列)はご覧になりましたか。
ドラマのなかで中島みゆきさんの「糸」を
Little Glee Monsterが歌って流れていました。
「縦の糸はあなた 横の糸は私」※
「織りなす布はいつか誰かを暖めうるかもしれない」※
「織りなす布はいつか誰かの傷をかばうかもしれない」※
私たちは出会う人によって人生という布を織っています。
日々出会う人はみんな異なりますから、
織れる布もみんな色も織り方も形も異なります。
できれば、織った布で誰かを暖められたら
誰かの傷をかばえることができたら、このような布が
織れる生き方をしたいですよね。
この本のサブタイトルは「偶然出会った、たくさんの必然」。
きっと出会う人や出来事が〈偶然出会った?〉ように見えて
実は〈必然で必要があった出会い〉なんだと。
「糸」の最後は「逢うべき糸に 出逢えることを
人は仕合わせと呼びます」※とありますからね。
そういえば、ドラマ「陸王」には俳優の佐野岳さんも出演してました。
映画『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』の主人公を
演じてられてましたが、映画も素晴らしい作品でした。
映画もおすすめです。
※「糸」歌詞:中島みゆき
〈本文より〉
確かにそのとおりだ。
今この瞬間は、僕の人生にとってかけがえのない瞬間の連続。
実は今までそう考えなかっただけで、
家にいるとき、親と話しているとき、
友達と一緒にいるときだってそうだったんだ。
手が届かないものになって初めていとおしく思えるものがある。
僕は、手が届かなくなってからしか気づけないのはイヤだ。
強くそう思った。
『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』より 183ページ