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手紙屋 蛍雪篇

2007/12/28

「なぜ勉強するの?」

誰もが一度は通るその質問に、

斬新な視点で、これほどまでに明確に説明した本が

あったでしょうか。

多くの受験生の人生を変えた、中高生のバイブル的物語

 

 

【内容】

「何のために勉強するんだろう?」
「何のために大学に行くんだろう?」
だれでも一度はそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか?

この本の主人公「和花」は、部活と友だち付き合いに明け暮れる高校2年生。
夏休みを目前にしたある日、進路のことで父親と衝突してしまいます。

大学に行きたいけれど、成績が足りない。
勉強しなきゃと思うけど、やる気になれない……。

そんな和花に兄の喜太朗が紹介してくれたのが、謎の人物「手紙屋」。
十通の手紙をやりとりすることで、夢を実現させてくれるというのですが……。
モヤモヤした今の気持ちを吹き飛ばしたい一心で手紙を書き始めた和花が、
「手紙屋」とのやりとりを通じてどのように変わっていくのか?
勉強の本当の意味とは? その面白さとは? そして、夢を実現するために本当に必要なこととは?

 

 

 

Officeはげっち淨德和正さんによる推薦文】

僕が『手紙屋 蛍雪編』に出会ったのは出版された直後でしたらから40代。
中学や高校のときには、なんで勉強なんかせんとあかんねん!と
勝手な言い訳ばかりしながら勉強を放棄していた僕にとっては、
もし担任の先生が『手紙屋 蛍雪編』に書かれているようなことを
教えてくれてたら、勉強に対する考え方が変わってたはずだ!と、
悔しい思いでこの本を読んだことを昨日のことのように覚えています。
テストの問題には答えがひとつです。しかし、社会にでると
答えは人の数だけあるということを知っておいてください。
人の数だけあるとは、自分で考えて自分で答えをだすということです。
学校の勉強は、テストの点数で評価されてしまいますが
それ以上に勉強で日々積み重ねてゆきながら学ぶ大切なことがあるのです。
その学びが社会で活かされてくるのです。

「手紙屋」にも登場した内田和花の高校時代が物語の舞台。
受験を控え進路に悩む和花が手紙屋と手紙のやりとりをしながら、
どうして勉強をするのか。勉強の楽しさに手紙屋とのやりとりから
和花が学び気づき成長していきます。
『手紙屋蛍雪編』は中学生や高校生には必ず読んでほしい。
また就職活動を描いた『手紙屋』とクラスでいじめられている
中学生の美輝が主人公の『心晴日和』も一緒に読むと
学校での過ごし方が変わるからね。

〈本文より〉
こんにちは、手紙屋さん。
私は今、生まれてはじめて『勉強という道具を使って自分を
磨いている』という実感を持っています。
今まで、私にとって「勉強」は単なる義務でした。
でも、今は全然違う感覚で勉強をすることができています。
だからといって、勉強の大変さが変わるかというと
そんなことはありませんでした。

中略

でも変化は感じたんですよ。
何より、できないことやわからないことがあっても、
イライラしなくなりました。それを一つずつ自分のものにして
いこうという前向きな気持ちが出てきたんです。

『手紙屋 蛍雪編』より 156ページ