書斎の鍵
2015/06/03
【発行日】2015/6/3
【出版社】現代書林
【内容】
2055年、東京。
大手医療機器メーカーに勤める浩平は、疲れたような毎日を送っていた。
そんなある日、突然受け取った父の訃報。
生前、親交が薄れていた父が、浩平に残した唯一の遺産、
それは、鍵がかかったままの「書斎」だった……。
自己啓発小説の旗手・喜多川泰が大人たちに贈る感動作。
――この本を読んだあなたは、
自分という存在の価値を感じずにはいられないだろう……。
【Officeはげっち淨德和正さんによる推薦文】
書店には本が並んでいるけれど並ぶまでには、
一冊の本にもさまさまな人の想いがあるんだ。
本を書いた著者の想いがあって
その原稿を読んだ出版社の編集者がこれは多くの人に
ぜひ読んでほしい、という想いになって
編集者の想いが出版社の営業の人たちを動かして
本の出版が決まる。
でもそれだけでは書店に並ばないんだ。
そんな想いで出版されてる本が1日約200冊あるんだ。
そのすべてを書店に並べるのは無理だから
書店の店員さんがうちに来られるお客さんには
ぜひこの本は読んでほしい、そんな想いを込めて
書店に並べられているんだ。
身体の栄養は毎日食べて摂っているのに
どうして心の栄養は毎日摂らないんだろう?
本は心の栄養に最適なんです。
食べ過ぎるとメタボになるけれど
心は無限に大きくなっていくんだ。
この物語の舞台は2055年。
本は世界を変えると本気で考える喜多川泰さん。
喜多川泰さんが読書についてここまで深く熱く描いた物語はない。
〈本文より〉
【書斎】は【心のお風呂】です。
ここで言う【書斎】とは、自分が読んだ本が並んでいる空間のことです。
ですから、ライブラリーと言ったほうがイメージしやすいかもしれません。
一冊の本と出会うことで、心が楽になることがあります。
一冊の本と出会うことで、前に進む勇気をもらえることがあります。
一冊の本と出会うことで、未来が少しだけ明るく見えることがあります。
自分の人生が楽しみになったり、人に対して優しくなれたり
新しいものの見方がを教えてくれたり、
自分の生きる意味を見つけ出したり、
自分の生き方を180度変えるきっかけになったりすることもあります。
こんな一冊の本との出会えたときは、「この本は自分のために
書かれたんだ!」と思ってしまうほど、運命的なものを感じます。
『書斎の鍵』より 143ページ