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選ぶということ

2020/10/14

本を出版するようになって
最初に気づいたことは
自分の本がほとんどの書店に並んでいないという事実でした。

考えてみれば当たり前の話ですが
当時は一年間に約9万点もの新刊が出ていました。
一日平均で約250冊の新刊が出ていることになります。

僕の作品もその中の一つに過ぎません。
次の日になれば、また新たに250冊の本が増える。
その連続。

書店に並んでいる本でさえ
その一部でしかないのです。

本屋さんの売り場面積も決められている中で
どんな本をどれだけ仕入れて、どこにそれを並べるか
そういうことを考えてみると
それまでは、本を買うと
本屋さんで自分が選んだと思っていたのですが
それらだって
選ばされているんだなと知りました。

自分で選んでいるの?
誰かに選ばされているの?