言葉が人をつくる
2020/12/04
人の性格は普段使っている言葉のようになっていきます。
だから
日本語を使う人は日本的なものの考え方になっていきます。
同じ日本語でも
乱暴な言葉を使っていると乱暴な性格に
丁寧な言葉を使っていると親切な人になっていきます。
昨日、白駒妃登美さん主催の「和ごころ大学」で
お話をさせていただきましたが、昔「ビジネスマナー」の講師をされていた白駒さんが尊敬語や謙譲語を考えなくても上手に使う方法として、最初に教えていたのが、最初の呼びかけや一人称を丁寧にすることだったそうです。
日本語は、最初と最後が呼応するようになっているので、自分のことを
「わたし」「自分」「俺」ではなく「わたくし」
相手のことは
「お客さん」「あなた」ではなく「お客様」
と始める。そうすると、敬語を意識しなくても話せるようになるんだそう。
確かに
「わたくしが持ってくるよ」とか「お客さま、ここに座ってて」
といった日本語を使う人はいませんからね。
できる限り美しい日本語を使うように意識すれば
その言葉に相応しい人になっていくということですね。