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最後の授業に

2021/02/16

「最後の授業で何を伝えますか?」

よく聞かれる質問です。

これが最後と思うと伝えたいことや
伝えなければならないと思うことが
溢れてきてどうしていいかわからなくなるのも
先生の愛情ゆえ。

僕の場合は
子供達の前に立って
一人一人の目や表情、雰囲気を見ながら
その時に、伝えたいと思ったことを優先して話をする。

何を話すかの準備をしないわけではなく
しっかりと、準備をしていくが
その上で、目を見て浮かんできた言葉を優先していく
ということ。

ときには
用意したものとは全然違う話で終わってしまうこともある。
それでもいい。

心に残っているのは話の中身よりも
「想い」や「熱」といったもの。

実際に伝えたいのは
「話の中身」だろうか、それとも「この想い」だろうか。
と考えてみるといい。

おそらく「想い」の方だ。

目を見て、黙ったまま少し微笑むだけでも
十分伝わることだってある。

何を話すかはあまり重要ではない。
先生が前に立って心を込めて何かを話し、生徒たちがその話を一心に聞く。
その空間を共有する時間こそが重要だ。