山の向こうの世界を知っているなら
これから、初めてその世界に向かおうと思っている若者に
助言をあげる方がいい。

山の向こうの世界では
何が必要で、どんな習慣があって、こことはどう常識が違うのか。
事前に知っていれば
安心できることもあるし、
避けられる危険もたくさんある。

ところが
その山の向こうのもう一つ向こうについては知らないのであれば
「私の知っていることは山の向こうまでだ」
ということを伝えなければいけない。

多くの場合
大人や先生が子どもを助けたい一心で
知らない世界のことまで、自分の教えた常識で乗り越えさせようとする。
そしてもらった方は、親の言葉に縛られて苦しむ。

どんな人も一つの生き方しか選んでいない。
他に何億通りも生き方があるのに。
だから
「その先は知らないから山の向こうに行ってから知っている人に聞け」
と言ってあげてほしい。