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独自性は非効率の中に

2022/03/03

目先の競争を勝ち抜くためには「効率」が求められる。
多くの人が、できる限り短い時間で最大限の効果が得られる方法を探し求める。
それを続けていると、それが当たり前になり、
やがて疲弊し、何のためにやっているのかわからなくなる。

誰もが、最も効率的な方法で、最大の効果が得られる方法に飛びついたとすれば
そこに独自性は生まれない。
独自性は非効率の中にこそある。
そして、年齢を重ねるごとに、その独自性があるからこそ
自分という人間が社会の中で必要とされるようになることに気づく。

例えば「沖縄に行きたい」
と考えたとき、無条件で「飛行機で」と考える人が99%だろうが
残りの1%の人は、自転車や徒歩、ヒッチハイクや、ヨット、など非効率な方法で行ってみようと
思う人がいる。
「沖縄に行く」という目標を達成した人のうち、最も効率の良い方法を選んだ人は
その経験が「財産である」とは言えないが、そうではない人たちの行程はそれそのものが「財産」となる。

「普通は、そんなことしない。非効率だから」
と切り捨てられるものの中に、実は独自性というのは埋まっている。