下ったら上る。また下るために
2022/03/29
「休日は一人で川下りをしています」
と話をすると
「どうやってスタート地点まで帰ってくるんですか?」
と聞かれます。
当然、こうやって帰るしかありません。
そうすると「ええ!」と驚かれますが、別に驚くことでもありません。
驚いているわけではなく、引いているのかもしれませんが(笑)
子どもの頃、滑り台が好きでした。
学校の近くの寺の前に石でできた幅5メートル高さ5メートルくらいの滑り台があって
よく遊んでいました。
滑り台を滑る子供は滑り終わったら、必ず「もう一回!」って言います。
でも滑るためには、上まで自分で上がらなければならない。
滑る楽しさと、のぼる辛さを天秤にかけたりはしない。
ただ滑る楽しさのために、上まで駆け上る。
そしてみている大人が呆れるくらいそれを繰り返す。
あなたもそうだったでしょ。
五十になってもやってることはそれと一緒です。
一つの瀬を下る。「もう一回!」って思う。
カヤックを担いで瀬の上まで運ぶ。歩きながら自分が下った瀬を見る。
さっきはどうしてうまくいかなかったのかとか、今度はどのルートをどうやって下ろうかと考えて
再スタート。
くだり終わると「もう一回!」ってやっぱり思う。
何度も繰り返しているうちに、子どもの頃とやっていることが同じで笑えてくる。
なるほど「滑り台だ」と思う。
やっぱりいくつになっても楽しい。