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そこはゴールラインではない

2022/04/26

「将来〇〇になりたい」

という目標がある若者は
そうなるための最短ルートを見つけたがり
実際にそこを歩むのがそれになるためには一番いい方法だと思っている。
「〇〇になる」
というのが最終ゴールで
そこにできる限り、早く、楽に到達できることが幸せな人生だと勘違いしている。
本来はその子の将来(〇〇になった先)の幸せを願っているはずの親でさえ
それを後押しして、そのゴールを果たすために塾や予備校が利用される。

そして先生たちは「合格」を「ゴール」のように言って
そこに向かって頑張るようにせきたてる。

でも、そこはゴールではなくスタート地点でしかないのは
普通に考えればわかる。

考えていなくても、そこに辿り着いた瞬間にここはゴールではなくスタート地点だということに気づいて、もう一度別のゴールを探すことを繰り返す。新たに見つけたゴールもスタート地点であることには目を瞑って。

 

プロスポーツ選手になれたけど、一度も一軍の試合に出ることなく別の仕事についた人はたくさんいる。

先生になれたけど、毎日精神的に追い詰められてやめてしまった人もたくさんいる。

起業をしたけど、お客さんが来なくて会社を閉めた人もたくさんいる。

 

近道ばかりして、なりたいものになれたはいいけど
いざそれになってしまったら、そこまでに身につけておけばよかったというものを
忘れてきてることもある。

将来なりたいものが見つかったら、
どうやったらそれになれるか、を考える前に「どんな〇〇になりたいのか」を考えてみてほしい。