土用の丑の日
2023/07/31
「土用」というのは、立春、立夏、立秋、立冬の直前18日間のことを言います。
その「土用」の中にある「丑の日」に鰻を食べる風習は江戸時代に始まりました。
それまでは夏に鰻は売れなかったそう。
困った鰻屋がある人に相談したところその人は、
「『本日、土用の丑の日』と張り紙をして鰻を焼け」
とアドバイスをする。
そうすると、江戸の人たちは、「土用の丑の日」と「鰻」には関係があるんだろうと
勝手に思い込んで、その店に行列ができた。
その様子を見て、他の鰻屋も同じ張り紙をするようになった。
というのが一番有力な説。
その人とは、平賀源内。
知らないことを素直に聞けない。
みんな並んでるから自分も並ぶ。
といった人間の心理をよくわかっていたんでしょうね。
いまだにそのキャッチコピーにひっかかって
「よくわからないけど、関係あるんでしょ?」
って令和の人たちが買ってるわけですから。
群集心理とは恐ろしいものです。
でも、同時にそういうのがわかった上で
「いいから、乗っかっとけ!」
って鰻を食べる感覚を持って方が人生は楽しい。