火中の栗を拾う
2017/12/21
サルにそそのかされたネコが火の中の栗を拾う。
必死の思いでとった栗はサルが食べて、ネコはヤケドをしてしまう。
自分の利益にはならないのに、誰かのために、敢えて困難なことに身を乗り出す。
実はそれこそが先生の役割。
先生が、自分の利益になることじゃないと動かない…となったら
子どもたちを育てることなんてできるはずがない。
子どもである彼らもいつか大人になる。
大人と子どもの違いは彼我の違いを超えて
相手の立場に自分を置いて考えることができるかどうか…
今はわからなくとも
それができるようになったときに必ず、先生が乗り越えようとしていた壁や
その人の強さがよくわかる。
逆に、そこから逃げた…ということもよくわかる。
将来子どもが一番覚えているのは
教科内容ではなく、その先生の心の奥底に流れる人間性と価値観である。
それは、恐ろしいほどに伝わる。
だから、何をやったかよりも、どうしてそれをやろうとしたのか
子どもに対してどういう先生であろうとしたのかの方が大切。
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