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小さい本屋がある幸せ

2018/06/26

娘に本屋さんに連れて行って欲しい
とせがまれ久しぶりに大型書店へ。

大きな本屋さんは
品揃えが豊富なのが売りなのですが
あまりにも店が大きすぎて
どこにどんな本があるのかわからず、最初戸惑います。

僕のように本が好きな人間になると
一つの棚を見るだけで、読んでみたい本が3〜4冊、目に入る。
当然その棚の前で10分くらいはいることになる。
それなのに店舗は果てしなく広い。
自然と、そういうお店に行くのは一日がかりになる。

たまには、そういうのも
いいのかもしれないけれども
やはり僕は
小さい本屋さんが好きだ。

もちろん小さければ何でもいいわけではない。
小さいけれども、店主が売りたい本を自ら選んで並べている
店主なりのこだわりがある本屋さんが好きだ。

 

ほら丁度、
「のど渇いた。何か買いに行こう」
ってときに、一番大きなスーパーに行ったりしないでしょ。
そういうときはたいてい「コンビニ」
コンビニだと、ゆっくり回っても10分程度。
欲しい飲物も見つかるし、ついでにパンやスイーツ、ちょっとした雑誌やアメニティグッズまで
手に入る。同じことを大型スーパーでやったら、
選択肢が多すぎて10分かけて飲物しか決まらない。

それと同じように

「新しい本が欲しい。何か買いに行こう」

となったら10分ほどで店内が一周できて
その中で読みたい本が5〜10冊見つかる。
そういう本屋さんだと、気持ち的に「行くぞ!」
という決意なく行ける。

どうも大きすぎる本屋さんだと僕の場合「行くぞ!」
という決意が必要だ。だってそういう場所に行くと少なくとも3時間は
そこにいたいと思うだろうから。

小さいけれども読みたい本がたくさんある本屋さんで
10分ほどで一回りして、30分ほどかけて吟味して
欲しい本10冊のうち3冊ほどを買う。残りは次来たときのお楽しみだ。

その後、お気に入りのカフェでコーヒーを飲みながら
その中の一冊を読み始める。

そういう過ごし方ができるのが
僕の好きな本屋さんだ。

何でもかんでも
大きいのが優れているわけでもないし
何でも置いてある店が好まれるわけでもない。

小さいからこその良さ
選んでいるからこその良さもある。

そんな本屋さんが
近くにあるのは、幸せなことなんですよ。