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速読って…

2019/03/16

東京で行われたイベント
「やってみる、春」

午前中は僕の講演があり、
午後からは「プチ速読」の講師池江俊博さんの講座がありました。

 

参加者からの質問で

「速読が出来るようになると理解が浅くなるのでは?」

というのがあったときに
「むしろ理解は深くなる」と。

「へえ」
と思うわけですが、まあ説明を聞けば納得できるわけです。
速読をするということは脳が活性化されているわけですからね。

ただ、同じような質問、

「速読だと楽しみが薄くなってしまうのでは?」

という質問に対する池江さんの答えが僕は個人的には面白くて

質問をした方の意図としては、
じっくり5時間くらいかけて読めば
その中で、感動したり、怒ったり、泣いたり、ハラハラしたり、共感したり…
といろいろ起こりますよね。5時間のあいだ、いろんな余韻に浸ったり出来る。
それを速読で15分で読んでしまったとしたら、数秒間隔で、泣いた、笑った、怒った…
となって感動した場所などを噛みしめたりする余裕がなくなってしまうんじゃないか。
という心配をしたんですね。せっかく感動したのに、余韻を楽しむまもなく、数秒後には別の場面になって別の感情が波のようにドーンってくる。
これじゃぁもったいないだろう…ということでしょう。

速読ができる人は、どうだと思いますか?

池江さんの答えはこうでした。

「ゆっくり余韻に浸りながら読めばいい」

実に簡単で思わず笑っちゃいました。

「速く読める」というのは「速く読まなければならない」ではないんですよね。
ゆっくり感情の変化を楽しみたいなら、感動したら立ち止まってそこに浸ればいい。
ただそれだけのことです。実際に池江さんもゆっくり読みたい本は感情の変化を楽しむためにゆっくり読んでいるそうです。

速く読むためのトレーニングを教わったので
ちょっと試してみようかな?

 

 

池江俊博さんの著作はこちら