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個性を生む

2019/06/12

昔から「道」を極めるためには

「守破離」
という段階を踏むと言われていました。

まずは「師」を
徹底的に真似る。
ただ単にやっていることを真似るだけではなく
生活や思考に到るまで
とにかく徹底的に真似をする。

そうやって「師」の持っている型を自らにたたき込む。
それを続けていくと
誰もが一人前になっていく。

ところが
どれほど真似ても
師と同じものはできないし、師と同じことはできない。

そこに生まれるものを「個性」という。

個性というのは
誰の真似もしないで
自分の中に生まれるもののことをいうのではない。

師を徹底的に真似る中から生まれてくるものだ。

だからこそ「師」を選ぶことは
大事な一歩になる。

逆に言えば
「師」の側はそういう目線で見られたときに選ばれる人である必要がある
とも言える。
どの道を極めし者も、いくつになっても日々鍛錬が必要ということです。

喜多川泰の教師塾実践編 2019 夏