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尼崎の小林書店

2020/03/31

兵庫県尼崎市にある小林書店さんが
3月から始まった「御書印」プロジェクトというものを教えてくださり
「御書印帖」を送ってくださいました。

全国で47店舗が参加されているプロジェクトで、6月からは150店舗ほど増えるそうです。

書店と人を結ぶ「御書印帖」を持って参加書店を巡ると
書店員さんが選んだ本のタイトルや一節を、書店印と共に書いてくれるという企画。

小林書店さんでは「書斎の鍵」の一節を書きたいということで、連絡をいただきました。もちろんありがたいことですから喜んでOK。

小林書店さんは、尼崎に店を構えて69年を迎えるそうです。何年も前から、大阪方面で講演会があるときなどに会いに来てくださいました。

大きな書店やオンラインでの買い物とは違って
小さな書店での買い物は、店員さんとの「会話」と「経験の共有」を
愉しむことができます。それこそが醍醐味だと分かっている読書好きの人は、ほとんどの人が、「かかりつけ医」のように、「かかりつけ書店」を持っています。

大きな書店やネットを利用して興味のある本を自分の直感やその時の感情をもとに買い物をしていくと、買う本の冊数は増えるけど、宅配で届いた本の中には結局読まなかったなんてものも結構含まれてしまったり…という経験を誰もがすることでしょう。小さな書店だと、そのお店の人とお話ししながらとりあえず一冊を買って、それを読み終わる頃に次は何がいいかなとか相談をしたりしながら、取り寄せておいてもらう。それを取りにいくときには、前に読んだ本の感想を伝えることもまた楽しみです。そうすることで本の世界がどんどん広がるだけではなく、購入する本にも無駄がなくなる。

やはり、話ができる書店員さんが一人いるっていい人生です。
書店員さんはお客さんの人生を応援したくて本をすすめてくれるし、お客さんもその本屋さんを応援したいって思って足繁く通うようになる。そうすることで、どんどん自分の人生も、相手の人生も、それぞれが磨かれることによって社会全体も良くなっていくわけですから。

小さな本屋さんが時代を超えて店を維持するのは難しい時代なのかもしれませんが、昔からやっている地元の小さいお店だからこそ得られる体験が今の時代こそ必要とされていると思うんですよね。

尼崎にお住まいの方、まずは御書印目当てでもいいので
小林書店に足を運んでみてください。

 

御書印プロジェクト(公式 Twitter)