秘密結社Ladybirdと僕の6日間
2017/01/10
【発行日】2017/1/10
【出版社】サンマーク出版
【内容】
主人公の颯汰(そうた)は誰もが羨む水泳のセンスを持つ高校3年生。
しかしライバルに本気で挑んで負けるのが怖く、早々に水泳を辞めて「書道部」に所属しながらダラダラした受験生活を送っている。そんなある日、颯汰は熱中症になって道端で倒れてしまう。
次に彼が目を覚ますと、そこは父親がお気に入りで何十回と観ている映画『Ladybird』に出てくるバーだった。
しかも目に映った人物は映画の中でいつも観ているその人たち本人……。
キラキラと輝くように生きている大人たちとの出会いが、颯汰を変えていった。
「生きることがつまらなかった。だけど僕は、あの日、あの人たちに出会って、自分との約束を守る大人になると決めたんだ」
10代のストレートな心模様を描く青春小説の名手が挑んだ、まったく新しい登場人物たちの設定とストーリー展開。
読み終わったとき、誰もがきっと自分の人生を静かに見つめ直すことでしょう。
【Officeはげっち淨德和正さんによる推薦文】
黒澤明監督の映画「七人の侍」。
七人の野武士が貧しい農民のために闘う映画です。
この七人が清々しくてカッコイイんだ。
七人がそれぞれの役割、自分たちのやるべきことに命を懸けて
全うする姿、そしてお金のためにではなく
農民のために闘う姿に惚れてしまうんだ。
カッコイイ大人とは真に強い人でもある。
真に強い人とは、自分で考えて行動できる人のことだ。
「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」に登場する
カッコイイ大人に恋をして憧れて真似て学ぼう。
〈本文より〉
「働くというのは、誰かと交わした約束をしっかり守ることで
成立するんだ。一方で、受験勉強はどうか。
そうだ、自分との約束を守ることで成立する。
どっちが難しいかは人によって違うだろうが、多くの人に
とって、断然、自分との約束を守ることの方がはるかに
難しいことだ。だから、ダイエットグッズはいつまでも売れる。
みんな自分との約束を守れないからだ。
自分の夢の実現も同じだろ。
誰かと約束するわけじゃない。
自分との約束だ。
だからそれを守りきれる強い意志と精神力を
持った人だけが、それを成し遂げることができる」
「秘密結社Ladybirdと僕の6日間」より 292ページ