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お彼岸

2021/09/22

「秋分の日」は国民の休日です。
国民の休日にはそれぞれ理由がありますが
秋分の日は

「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶための休日」

となっています。

古くから日本では
西の方角に極楽浄土、あちらの世界(彼岸)があると考えられていました。
一年で2回だけ太陽が真西の方角に沈んでいく日があります。

春分と秋分です。

つまり、此岸(こちらの世界)にあった太陽が彼岸(あちらの世界)に向かって沈む日が春分と秋分の日に当たるわけです。
この日の前三日、後三日、合わせて七日間をお彼岸と呼んで
彼岸に行った先祖の供養をするのが習わしになったようです。

此岸にいる我々は
彼岸に行ったすべての人たちの命や営みのおかげで
生きていますからね。
この日くらいはそのことにもっと想いを馳せても
いいんだろうと思います。

秋分の日を境に
昼の長さと、夜の長さが逆転します。
これからどんどん昼の長さが短くなり、夜が長くなっていきます。

すべての出来事も同じように
ある方向だけに伸び続けることはありません。
振り子のように、天体のように
一方向に触れる時があれば、それが臨界点に達したところから
一気に逆方向に触れ始めます。
辛いことも、苦しいことも
逆ベクトルに触れる瞬間がやってくることを自然は教えてくれますね。