日常に次々やってくる不安
人は答えの出ない問いに対して
答えを求めて読書をするのかもしれない。
だからかなりの読書家を自認する人でも
「小説は読まない」
と公言する人は多い。
答えだけが知りたい人にとって小説は回りくどいだけでなく
今まで以上に考えさせられることがあるから。
それは別の言い方をすると、新たな「問い」を自分の中に生むきっかけになるということ。
主人公に共感できようが、できまいが
小説の登場人物は読む人に一つの価値観で迫ってくる。
それは著者の魂の表れでもある。
それに触れるのを読書という。
情報を得るのが目的ではない。