新人の覚悟
2019/04/03
今年採用されたばかりの新入社員250人の前で講演。
伝えたいことはたくさんありましたが時間は限られています。
入ったばかりの新入社員に割り当てられる仕事は
「誰でも出来ること」
塾であれば、授業見学とかテキストのコピーや製本や過去問の整理
美容室であれば、床掃き、タオルの洗濯、ロットを洗ったり、ペーパーを並べたり
料理人であれば、鍋洗いや皿洗い…
どんな職種であっても同じです。
理由は簡単。
できることがないからです。
だから誰でも出来ることが最初は役割として与えられる。
最初は誰でも頑張りますがそのうち
「そんなことするためにここに来たんじゃない」
と思い始める。他の仕事を教えて欲しいと欲が出る。
それだけならいいが、その欲が、誰でも出来る仕事をおろそかにさせる。
ところが中には、
誰でも出来ることを誰にも出来ない情熱を持って続ける人が出てくる。
そういう人を「一流の人」という。
どんな仕事も腕でしているように見えて、実は心でしている。
つまり、その仕事の質を決めるのは腕ではなく人間性である。
だから、誰でも出来る仕事を
誰にも出来ない情熱で続けられる人には、必ず次の段階への扉が開かれる。
例えば美容師さんなら
誰でも出来る床掃きやタオルの洗濯といった仕事をしている姿を見れば
「あなたがどんな人かはわかる」
というわけだ。
つまり、まだお客さんの髪を触ったことなどなくても
その人がどんな人かがわかれば、どんな美容師になるかはその世界で長年やってきた人なら誰にでもわかるだろう。
道のりは長いかもしれない
でも、時間はたっぷりある。だから焦ることはない。
目の前にある、与えられた誰にでも出来る仕事を
誰にも出来ないレベルにまで仕上げることにこだわる人であれ
それを続ける情熱を持て
それこそが、あなたを誰も手の届かない場所に連れて行ってくれる「心」を育ててくれる。
頑張れ、新社会人!