川で学んだ大事なこと
2020/02/20
カヤックで川下りをしていると
川幅が狭くなり流れが急になる部分があります。
そこでは緩やかなところでは感じない恐怖を感じます。
でもそこを通る以外にない。
恐怖を感じると、人は身体が硬くなり、手が止まります。
ところが手が止まるとボードのスピードが落ちます。
流れが急な場所では水は激しく波打ったり、渦を巻いたりと
とても複雑な動きをしますので、そこに浮かんでいるだけのボートは
すぐにひっくり返ってしまいます。
ひっくり返りにくくする一番の方法は
川の流れよりもボートの方が速く進むこと。
これしかありません。
川の流れが速くなっているので、何もしなくても自分が速く動いているように感じるのですが、実際に川に対しての相対速度は0です。
怖いときほど、必死で漕ぐ。
ひたすら無心で漕ぎ続ける。
そうすると、波に飲まれずに、その激しい波を乗り越えることができる。
僕たちの人生も同じ。
そこを通る以外にない急流に差し掛かる時があります。
怖いと思ったら、ゴールを見据えてひたすら漕ぐ。
飲み込まれそうになる時代の荒波よりも、自分の方が前に行くんだ
ぐらいの覚悟で、前だけ向いてグイグイ進む。
もちろん、川の瀬のようにあっという間にそれを乗り越えることなんてできないかもしれないけど、そうやっているうちに、いつの間にか乗り越えることができる。
怖いときほど遠くを見据えてひたすら漕ぐ。
川で学んだ大事なことです。