蓬餅
2020/05/14
道端にヨモギがたくさん生えています。
子供の頃、ヨモギを見つけては
とって帰ったことを思い出します。
ばあちゃんに見せると「よもぎ餅を作ろうね」と言ってくれるから。
子供の頃でしたから
「自分がとってきたヨモギが餅に変わった」
と自分の作品のように大喜びで食べていましたが
今思えばとんでもない勘違いですね(笑)
だって、今逆に自分の娘が
道端でたくさんのヨモギをとってきて
「パパ、よもぎ餅作って?」
と言ったら、笑顔で「いいね」と返す自信がないですよ(笑)
まず、面倒臭いって思っちゃう。
それをいつでも笑って「いいよ」って言っていてくれたことに
愛を感じます。
ばあちゃんが夕食の支度をしているとき
姉がその様子を見てあるものの作り方がとても丁寧だったことに驚き
「ばあちゃんいつもそんな面倒くさいことやってんの?」
と聞くと、いつものように元気に笑いながら
「そりゃ、あんたらにちょっとでも美味しいものを食べてもらえるんなら、なんだってするよ」
と言っていたことを、ばあちゃんがなくなって20年ほど経ってから聞きました。
厳しさだったり、優しさだったり
言葉をかけてくれることだったり
そっとしておいてくれることだったり
いつも笑っていてくれたことだったり
そのときの自分が見えなかったことが
同じ立場になったときに初めて気づくことがたくさんあります。
散歩をしながら
ばあちゃんのことをたくさん思い出していました。