常識を捨てる
2020/06/12
人は生まれた瞬間から
社会に適合するべく「自分ではない何か」「自分らしくない何か」
になることを教えられたり
自ら学んだりして
大人になっていきます。
そして18歳になる頃には
数々の偏ったものの見方を合わせて
固めたような人になっている。
でもどこまで合わそうと努力しても
常識とは実態のない社会の雰囲気でしかないので
更に自分ではない何か、もっと自分らしくない何かに
ならなければいけないような思いに
どんどん拍車がかかり苦しくなっていく。
そんな生き方を救ってくれるのは
実態のない常識の外に出て
「自分である」という生き方をしている大人
別の言い方をすると
「自分の常識で生きる」ことを選んだ大人と
出会うこと。
実際にはそんな生き方をしている大人と出会うのは
本当に難しい。だから本がいいですね。
本というのは凝り固まった常識を
一つ一つ壊していくためにあるんだと思います。
いい本と出会うと
自分の捨てるべき常識というものが
はっきりと浮かび上がってくる。
「ああ、捨てよう!」
と思えるんですよね。
捨てるのが難しくとも
「捨てたい」と思えるだけでも大きな人間的成長だと思います。