不便が生む歓喜
2020/07/30
僕が子供の頃
商店街の多くの店や
近くのスーパーは18:00に閉店していました。
ところがそのうち20:00まで営業するスーパーが出てくる。
共働きの家族などはそっちの方が便利だからと
利用者が増える。
一見すると利用する側の目線でそのように営業時間を変更したように見えるが
実際には「他の店がやっていない時間帯に営業をすれば儲かる」
という発想から始められることがほとんどでしょう。
自由競争社会では
どんどん営業時間は伸びて
最終的には24時間営業に行き着く。
昔は18:00にお店が閉まったあとは
何かを買いたくても、お店があいていない。
だから最初から我慢するしかなかった。
でも
夏休みになると毎週土曜日だけ21:00まで
商店街が営業をする「夜市」があった。
夜市があるときには開催を知らせる号砲がなった。
「おっ、夜市がある」と
妙にワクワクしたものです。
便利ではないけれども、だからこそ生まれていた
特別な歓喜だったように思います。