学んでいない集団は
2021/04/19
あなたが客船に乗って初めての船旅をしている。
乗客95人はみんな初めての船旅、乗員も新人ばかり4人。船長だけがただ一人ベテランだ。
合わせて100人だった。
嵐がやってきて
さまざまな計器や機関が壊れ
大波に揺られながら
進路を変えるのか、そのまま突っ切るか、引き返すか、止まって助けを待つか、避難するか
どうすべきかを判断しなければならない。
このとき船長が
「ここにいる人はみんなどうするべきかを決める権利が等しくあります。
だから、どうするべきかを全員で多数決で決めます!」
と言ったらどうだろうか。
一方で
乗客・乗員99名は誰もが、ベテランの船乗りで
年若の船長の処女航海に乗り合わせていた場合、
船長が
「私の一存で決めます!」
と言ったらどうだろうか。
民主主義社会においては、多数決で多くの重大な物事が決められていきます。
でも、そこに参加する人が、しっかりと事態を理解して、決定するに必要不可欠な知識を持っていて初めて決定が意味あるものになります。多数決に参加するということは、しっかりと学んでいることが前提になっていなければ、その決定によって一番良くない選択をすべての人に強いてしまう可能性があるんですよね。
民主主義社会において、常に学ぶって本当に大事です。