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長野はできる

2021/04/20

長野県に行くと
いつも驚かされること

それは、信号のない横断歩道に立っていると
必ずと言っていいほど車が止まってくれること。

確かに全国的に教習所では
横断歩道に人がいるときには止まらないといけないと教わる
けれども
僕が住んでいる神奈川県で
横断歩道に立っていたら車が止まってくれることなんて
ない、とは言わないが、まれ。
全国いろんなところに行ったが
どこも同じような感じだと思う。

ところが
長野県だけは本当に違う。

「止まってあげましたよ」
的なドヤ顔もなく
本当に当たり前に止まってくれる。

どうやら小学校からの教育の賜物らしい。

横断歩道に立っているときに車が止まってくれたら
渡り終わったときに、止まってくれた運転手さんに対して
感謝のお辞儀をするように教わるのだという。
子どもたちがそれを守るので、
大人たちは、また止まってあげようと思うようになる。
そういう教育を受けた子どもたちが10年後に車を運転するようになり
今度は自分たちが止まってあげようと思う。
そうすると、10年たっても、同じことを小学校で教えているので
子どもたちは、感謝のお辞儀で返してくれる。
それが習慣となり、子どもに対してだけでなく、大人に対しても
誰に対しても止まってくれるようになる。
もちろん、止まってもらった歩行者も感謝の意をドライバーに伝える。

良い循環が生まれ、習慣となっている。

教育と継続が住み良い社会を生んでいる一つの例がそこにある。

長野でその光景を見てから
僕も必ず止まる。
昨日も、横断歩道で止まった。
決して急ブレーキではなかったが
後ろの車は信号もない道路だったので
どうして減速するのかがわからず、追突しそうなくらい近づいてきて
かろうじてぶつからずに止まった。
歩行者は急ぐ様子もなく、二人でスマホの画面を見ながら
普通の2倍は時間をかけてゆっくりと横断歩道をわたり
こちらを一瞥もせず会話を続けていた。

同じような教育は神奈川をはじめ
他の都道府県でもやっていると思うんだけど
長野県民にはできるのに他ではできないのは
他にも理由があるのかもしれない。