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できることに集中

2021/06/30

「自分の長所がわからない」
「自分には長所と呼べるものがない」

という人がいる。

わかろうがわかるまいが
あると思えようが思えまいが
その人にしかない長所はある。

自分が得意だと思うことがあったり、何かの点で優れていると感じることがあっても
誰かと比べた時点で自分よりも優秀だと思う人は五万といることに気づくから
そう思ってしまうのだろうが、その比較には意味がない。

自分にはできなくて、その優秀な人にはできることがあるのと同様に
その優秀な人にはできないけど、自分にはできることがあるのだから。

自分に自信がない人は
自分の位置を誰かと比べることで確認することに集中している。
そして自分が劣っていると思ったら、自分にできることすら相手に提供することを
躊躇う。「自分にできることなんて、ほんの小さなことだから」と考えて。
そして
「自分なんてとても」
「あの人の方が上手だから」
「自分は誰にも求められてないだろう」
と考えて行動をしなくなる。

自分に自信がある人は
他の人と比べるのではなく、自分にできることに集中している。
自分の持っているもの、自分にできることの中で最もいいものを相手に提供することに集中している。
そこに、大きいも、小さいもない。
そこに、誰の方が上手だからとか、あっちの方がいいサービスだからという意識はない。

どんな仕事においても
優秀さ(腕の良さ)と自信というのは必ずしも一致しない。

誰かと比べるのをやめて、自分にできることに集中するのは訓練が必要だ。
何しろ、小中高と、人間性の土台を作り上げる一番大切な時期に、
成績や点数、進学先、部活のレギュラー・補欠、大会の成績など
誰かと比べることで自分の価値を判断する癖がついてしまっているのだから。

今日も誰かと比べないで、自分にできることに集中する訓練です。