「ライフトラベラー　人生の旅人」(Discover 21)
が増刷決定となりました。

初版が2013年ですから、出版からもう6年が経つんですね。
おかげさまでロングセラーとなっています。

本を読むのが苦手な人が世の中にはたくさんいます。
本なんて読んでも何かが変わるわけではないと思っている人もたくさんいますし、
本なんて読む時間はないと思っている人もたくさんいます。

でも、そんな人たちも一冊の本と出逢うことで
人生はまったく違うものになります。

本なんて読まない
という人に本好きになってもらいたい。

僕の作家としての活動の原点はそこあり、それはこれまで一度も変わったことのない作品を書く上での大前提です。

「ライフトラベラー　〜人生の旅人」
は僕の作品の中では一番短い小説です。

本が嫌いな人でも読める短い小説も書いてみたいと思っていたからこそ生まれた作品でしたが、出版後たくさんの人から
「喜多川さんのは長くても読めるから、長い方が嬉しい」
と言われてしまったという経緯があります（笑）。短いとすぐ終わっちゃうから…

他の作品にはない不思議な世界の話も出てきます。
そういった意味では、喜多川作品の中でも「異色」かもしれません。

作品発表後、僕が描いた不思議な世界の存在について僕に質問する人が
ほとんどいなかったことが僕の中ではいい意味で驚きでした。

読者の方がしっかりと作品の、そして僕からのメッセージを
本質的に感じて受け止めてくださっているということです。

大切なのは
「捉え方なのだ」
というのがこの本のメッセージです。
一つの出来事をどう捉えるかで、その出来事は不幸のどん底にも感じられるし、あらゆる幸せの種にも見える。だからこそ、捉え方を磨くことで僕たちの人生はどうにでも変わる。

そのことを伝えたかった。

そう思って書いたら、こういうストーリーになった。
ということです。

出版後

「この本に救われました」
と涙を流しながら僕のもとのにやってきてくれる人がたくさんいました。

これからもこの本が
この本の力を必要としているすべての人の手元に届くよう
願っています。

もう読んだけど最近読んでないという人も
是非、この機会にもう一度読んでみて下さい。

「今の自分のためにある」

言葉と出逢えるはずです。