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朝靄

2021/08/31

「早起きは三文の徳」
という言葉が果たして現代においてどれだけ的を射ているか。
「早起きをするとそれだけ得だぞ、いいことがあるぞ」
という意味だと思われているが、
「三文」ってそれほど大きな額ではない。

「二足(束)三文」という言葉あるように、ほとんど大きな儲けにならない額の代名詞として「三文」
という言葉は使われてきた。(草鞋が二足で三文で売られていて儲けにならなかったことに由来するそう)

「三文」今の価値で言えば「100円」程度。
早起きしてもそれくらいのいいことしかないという否定的な意味だったという説も。

でも早起きは実際に値がつけられないほど大きな価値を生んでくれる。

みんなと同じ時間に起きてから移動をすると渋滞だらけでものすごく時間がかかる場所に
早起きをするといつもの半分ほどの時間で行ける。これだけでも相当得した気分になれる。

夏の早朝
湖面に朝靄がかかる神秘的な風景の中を一人カヤックを漕ぐ
その風景の真ん中に自分がいるときには靄の向こう側はこの世ではない別の世界に繋がっているような雰囲気がある。
「東京」にこんな場所があることをどれだけの人が知っているのだろう。

なんて思っていたら、靄の向こう側から人の話す声が聞こえてくる。
漕ぎ進んでみると、朝カヤックをしている人が他にもいる。
「贅沢な時間の使い方してるなぁ」
と相手に対して思うから不思議だ。(自分も同じことをやっているのに)

早起きは相当な徳です。

とはいえ僕の場合、昼寝は必要ですが(笑)。