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ちょっとしたきっかけで

2018/08/04

午前中
娘の習い事の送迎でちょっと遠出。
終わるのを待っている間、コーヒーでも飲みながら明日の「教師塾」の準備を
しようと、お店に入りパソコンを開く。

隣の席には
お母さんと小学校一年生くらいの女の子。

お母さんは本を読んでいて
娘さんはお絵かきをしていました。

「そろそろ帰らなきゃだよね」

とお母さん。

「でも、どうしよう」

と迷っている様子。

「どうしたの?」

と子供がたずねると、お母さんは持っている本を見せながら

「ほらみて、もうすぐこれ読み終わっちゃうんだよ。今一番最後のいいところなんだけど
帰らなきゃいけないんだけど、続きも読みたいし、でも、終わるのがもったいないから
帰ってから読もうかとも思うし、迷っちゃう」

「え? もったいないってどういうこと?」

「すごく面白いことがもう終わっちゃうって思ったら、ああ終わらないで!って思うことあるでしょ」

「ある」

「ママも今それなの。ああ、本当に終わって欲しくないなぁ」

「じゃあ、帰ろ」

「そうね。もう洗濯もルンバも終わってる時間だしね…ん〜でももうちょっと待って。やっぱり読んでから帰る。続きが気になっちゃうから」

「じゃあ、終わったらどんお話だったか教えて」

店内の他のお客さんは
みんなスマホを見ていた中で、その親子だけ本の話をしていました。

そういったちょっとしたきっかけで
子どもは本の世界に興味を持つんですよね。

本を楽しむお母さんと、その姿を見ている娘。

なんかいいなぁと思いました。