ゆっくりでいい
2021/06/01
メールやLINEが連絡手段となって定着してから
メッセージを受け取ってから返事までの時間が短いことが
当然のように求められるようになってきた。
メールを受け取って翌日になっても返事をしなければ
「まだ返事がないけど、届いてますか?」
といったメールが再度来る。
翌日ならまだいい方で、LINEなどは「秒」で返事が欲しいと言われることすらある。
その経験が続くと否応なく
メールは即返さなければならないものとして意識に刷り込まれる。
だから、現代人は 24×7 スマホやPCから離れることができない。
手紙のやりとりはもっとゆっくりだ。
受け取ったときにはすでに送った時から数日が経過している。
こちらが送った手紙に対して、投函した日から数えて三日後に返事が届いたらかなり驚く。
返事があるとしてももっと遅いであろうと予想しているからだ。
返事そのものすらないかもしれないという前提だったりする場合もあるし。
何もかも素早くではなく
もっとゆっくりでいいと思うことがある。
すべてがとは言わないが、大抵のものはもっとゆっくりで大丈夫なものか、
返事前の猶予を前もって多めにとっておけば、もっとゆっくりにできるものだ。
ゆっくりでいいものは増やせる。
相手に秒単位の行動を強要するのではなく
人間の自然なリズムに沿った反応をお願いするくらいの余裕がある社会の中で暮らせれば
もっと幸せなのだろう。
今日、人に貸していたCDが約10年ぶりに帰ってきました(笑)。