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タイトル

2021/07/27

「心晴日和」がベトナムで出版されることになり
ベトナム語版が手元に届きました。

社会背景や文化の違うベトナムという国で
この作品がどのように受け取られるのか、誰かの役に立てるのかということが
一番興味のあるところですが、
タイトルがどう変わったのかなどの、小さいことにも興味があります。

海外の作品が日本に紹介されるときに
タイトルが変わることがよくある、どころか基本的に変わる。
「邦題」と言い、我々はその方がしっくりくるようになる。
例えば「アナと雪の女王」は邦題で、さらにしっくりくる言い方は「アナ雪」。
でも元のタイトルは「FROZEN」。
日本に来た外国の人は、日本人が映画「FROZEN」のことを「anayuki」と言っているので
日本語では「anayuki」の意味が「frozen」なのだろうと勘違いされるかも。

同じくディズニー映画の「リメンバー・ミー」。
タイトルが英語なので原題なのかと思いきや、これも邦題。
原題は「COCO」。
個人的に結構好きな映画なので、このことを知らなければ
「どんな映画が好き?」と英語で聞かれたときに
“I like ‘Remember me’.”
と言ってしまいそう。
相手はきっと「?」。

以前紹介したインド映画「きっとうまくいく」はもちろん邦題。
原題は「3 idiots」。直訳すると「3人のバカ」。
このようにタイトルからうける作品の印象がガラリと変わってしまうこともある。

元々日本語には「小春日和」という言葉があって
それに対して「心晴日和」という文字を当てているわけですが
ベトナムにはそのような言い回しや、「当て字」という文化もないでしょうから
これも変わるはず。
どう変えるか。その辺りが翻訳家さんの腕の見せ所となるわけでしょう。
原題「心晴日和」はどんな素敵なタイトルになったのでしょうか。