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怖くないよ

2021/11/12

人は自分の恐怖心を人に押し付けようとする。

何にどれだけ恐怖を感じているかは人によって違うが、例えば
「未来は大変だ」
という人は未来に恐怖心を抱いている人だけだ。
恐怖心を抱いていない人は、そうは言わない。

恐怖に駆られた人は、それを誰かに伝えようとする。
仲間を得たい、共感を得たい、助けて貰いたいがゆえに、同じことに同じように恐怖する仲間を欲しがる。
結果として、自分の恐怖を言葉として発信し、他者に伝染していく。

未来は大変だ、社会は生きづらい、人は信用ならない、孤独は辛い、集団は恐ろしい
暗闇は危険だ、海、山、川、自然は恐ろしい、
成功は人生を狂わせる、失敗したら立ち直れない、無視されると生きていけない
病気は恐ろしい、生きるのは辛い、死ぬのは怖い。

日々そう思っている人に脅されているのだ。

だから、恐怖心に苛まれてあらゆることにビクビクしている親や指導者に育てられると
子供は何もかもが怖くなる。
ただ、大人が抱えている恐怖心もその親や指導者から脅されて植え付けられたものだ。
そうやって、恐怖心が増幅されて子に孫にと蓄積されていく。

でも、本来

未来も、社会も、人も、孤独も、集団も、暗闇も、海、山、川などの自然も
成功も、失敗も、無視も、病気も、生きることも、死ぬことも
怖がることではない。

すべて味わい、愛でるものだ。

「何も怖くないよ。人生はすべての瞬間を愛でるものだよ。」

そう言ってくれる大人に育てられていたら、あなたの人生はどうだっただろうか。
きっと今のように、あらゆるものにビクビクした生き方ではなかっただろうと感じるのであれば
自分も脅され、植え付けられたその恐怖心の連鎖を断ち切る人になると決めてみてはどうだろうか。
そして

「何も怖くないよ。人生はすべての瞬間を愛でるものだよ」

そう言ってあげる側になり、共に少しずつでいいから
怖がるのではなく、あらゆることを愛でる練習をしようじゃないか。

大丈夫。きっとそうなれるから。