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難しいから楽しい

2018/07/30

中高生が勉強に対して憎しみを込めて言う言葉

「数学難しい」「英語難しい」

ところが
「簡単なこと」と「難しいこと」
やっていて楽しいのは断然「難しいこと」である。

職場の中で簡単な仕事だけしか任せられなければ
やりがいを感じることができない。
難しいことを任されている人の方が仕事は楽しいはずである。

自分が得意としているスポーツでも
初心者と対戦しているときより、同じ位の実力の人と対戦し
勝利を目指しているときの方が楽しいし

趣味で楽器を弾いている人なら
初心者向けの簡単な曲を新たに習得しようとするよりも
初心者には弾けない難しい曲を練習して成長していく過程の方が
断然楽しいはずである。

つまり、「簡単さ」と「楽しさ」はイコールではない。

むしろ難しいことの方が楽しいと感じる場面の方が多いはずだ。
ただし自分の手に負えないほどの難しさは「苦しみ」でしかない。
目標にもなり得ない。

ベンチプレスでなんとか60kgを上げられる人が
そこに120kgのバーベルを用意されるようなものだ。
「やればできる」といわれても、そもそも「無理」と諦めるのは自然なことだし
それは苦しみでしかないし、目標にもならない。
そこにいたるには少しずつ成長を遂げる必要がある。

つまり、仕事であれ趣味であれ
自分の能力のギリギリのラインにある「難しさ」は
楽しさになり、やりがいになり、生きがいになる。

ということは
自分に力が付けば「楽しい」と思うことは変わるということである。

今は苦痛でしかない「難しさ」が
いつかは「楽しさ」に変わる。

人生における幸せは
自分に起こることがいいことばかりになるということによって
達成されるのではなく
きっと、こうやって自分が力をつけることによって
多くの難しいことを楽しいと感じることによって
達成されるのだ。