愛をもって一点を探す
2019/10/09
人財育成は簡単ではありません。
育てる側にもたくさんの経験によって身についた観察力
注意深さ、そして何より愛情が必要です。
いい先生を育てるということも
例外ではありません。
若い先生の授業をベテランの先生が見学をすると
「こうした方がいい授業ができる」という改善点がたくさん見つかります。
例えば、肥えた目を持つ鋭い先生なら100見つかるかもしれません。
では、その100を伝えるのか
それらを全て伝えても、伝えられた側は混乱するばかりで、結局どうしていいかわからないでしょう。結果、萎縮するばかりで悪くなることはあっても、よくなることはない。
やはり段階・順番というものがあります。
一年目の人には一年目の
10年目の人は10年目の課題があります。
AもBもCも、と欲張りたくなるのはわかりますが
Aがクリアできなければ、Bには挑めないということも多々あります。
やはり、目の前の課題を一つ一つクリアして成長するしかありません。
だから育てる側にとって難しいのは
「目の前の課題、その一つとは何か」を見極めることです。
「今はこれ」
という一点に集中してその部分を改善したら
100の課題のうち50は自然に解決してしまうことだってあります。
それが的確なら、次の段階に行けるし、
外れていれば、前には進めない。
その一点がどこなのか
育てる側も真剣にならざるを得ません。
実は試されているのは
授業を見てもらう側ではなく、見ている側だといつも思います。
その一点が見える人か
愛をもって見られる人か
やはり、指導者ですから
子供に対してだけでなく、大人に対しても育成上手な先生でありたいものです。