猫のお告げは樹の下で
2022/06/07
Book サロン「Ladybird」で皆さんにプレゼンをしていただいた作品と
ご感想が素敵でしたので、「読書の広場」で紹介させていただいております。
今回はこちらの作品…
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喜多川の感想
「マンナカ」で僕(深海和也)は「どうして山根先生が真ん中から弾かれちゃうの?」と語る。「心が病んでいるって一生懸命な人のことを笑ったり、誰かが大切にしているものを踏み躙ったりする奴のことだと思う」ところが実際の社会では、そういう人は特に心を正常にするために薬を処方されるわけではなく、逆に、ピュアで一生懸命な人や、大切なものを踏み躙られた人が、心が病んでいると言われて薬を処方される。誰よりも心が健康で綺麗な人から社会にいられなくなり、精神安定剤を服用しなければならない。それが今の社会のような気がして悲しくなる。
誰もが笑顔でいられる社会は用意されるものではなく、それぞれがそれを作ろうと決意をして作っていくものであることはわかる。その過程において「マンナカ」から外れていると思われてしまったり、自分自身でもそう思い込んでいる人に、そのままでいい、あなたのいる場所がマンナカなんだと伝えてくれるもの。それが「本」の一番の役割になってきたんだと感じさせられます。
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ご参加いただいた皆様からのご感想
私は表紙とタイトルを見て「なんか面白そう」と自分の直感を信じて本を選んでいます。そこに根拠がなく誰かに「どうして?」と聞かれても本当に「なんとなく」なのですが、自分の直感を信じて良いのだと改めて自信をもつことができました。とても素敵な本でした!!
ミクジのお告げだけでなく、宮司さん、それぞれの物語に出てくる皆さんの言葉や生き方が素敵で、
多くが心に響きました。各物語に別の物語の主人公たちが登場しており、喜多川さんの「One World」や「バタフライエフェクト」を思い出しワクワクしてしまいました。早く続きが読みたくて一気に読んでしまいました。本当に素敵な本をご紹介いただきありがとうございます。
この本を読んで私の発表する本も決まりました。実は既に決めていた本があったのですが、この本を読んで変えました。これもミクジからのお告げですかね?(笑)
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忘れていたものをふと思い出す心が温かくなるお話ばかりで、泣けました。
なにか大切なものに気づかされました。7人の物語は、どこかで繋がっているのですが、普段の日常も、このように一人一人物語があり、皆が頑張ってるんだなと思いました。
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優しい物語ですね。特に好きだったのはタネマキでした。自分に価値がないように思えたり、一生懸命夢中にやってきたことに意味を感じなくなり、心も体も凝り固まって自分すらも攻撃したくなるときにまわりにしっかり応援してくれている人がいることに気づくとどんなに救われるでしょう。それでもそのキッカケも自分を素直にすることで得られる。すべて自分発信なんですよね。でもその勇気を出せるのはまわりからの何気ない声かけだったり、タラヨウの神社を舞台にたくさんの人生と触れあえました。ありがとうございます。