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アルケミスト

2018/07/05

アルケミスト 夢を旅した少年
パウロ・コエーリョ

 

読むたびに、新しい発見や感動を与えてくれる作品『アルケミスト』

それまで慣れ親しんできたものを捨てて、これから手に入れたいもののために
挑戦するのは、確かに恐いことではあり、こんなはずでは…ということの連続
でしょう。
でも、作品で述べられているとおり、

「人生は運命を追求するものにとっては、本当に寛大だ」

と僕も思うのです。

 

何度も何度も読んでいけば
きっと、主人公のサンチャゴと同じように『前兆』を感じることができるように
なるでしょう。そのためには自然に対して、人生に対して、目の前に起こることに対して
心を開いていなければならないのでしょう。

そこには、必ず大きな意味があるはずだという信念をもって。

 

部族同士の戦争が起こる中、砂漠を旅する一行たちに、ラクダ使いが言います。

私は生きています。
私は食べているときは、食べることしか考えません。もし私が行進していたら、行進することだけに集中します。もし私が戦わなければならなかったら、その日に死んでもそれはかまいません。なぜなら、私は過去にも未来にも生きていないからです。私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます。砂漠には人生があり、空には星があり、部族の男たちは人間だから戦う、ということがわかるでしょう。人生は私たちにとってパーティーであり、お祭りでもあります。なぜなら、人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです。

 

自分だけの宝物を手にする人生を送りたい人に
何度も読んでもらいたい作品です。