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日本語が世界を平和にするこれだけの理由

2020/10/16

10月6日(火)の「ほんのキモチです」の講座の中で
ブックランドフレンズの店長河田さんが紹介してくださった
日本語を大切にしたくなる一冊。

著者の金谷さんはカナダのモントリオール大学で25年間
日本語を教えてきた方ですが、日本語を学んだ学生たちが日本に留学して帰ってくると多くの学生が以前と変わって帰ってくる。つまり、ほとんどの学生が優しくなって帰ってくるのだそうです。

「なんと、日本語を話して、日本で生活していると、本人も気がつかないうちに性格が変わってしまうのです。話し方も変わります。声が変わり、静かな声で話をするようになります。つまり攻撃的な性格が姿を消します」

なぜそうなるのか。

この本では英語(ときにフランス語)と日本語とを比較することを中心として
様々な例を挙げてそのことを説明してくれています。

例えば日本映画とハリウッド映画のラストシーンの違いや
川端康成の「雪国」の冒頭とその英訳の違いなど

読めば
「確かに日本語を使い続けていれば平和な心が自然と育っていくだろう」
と納得できる内容でした。

日本語って美しいなぁって思うすべての人に
国語の先生に、
そしてそれ以上に英語の先生にも読んでもらいたい一冊です。

 

 

「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」
    金谷武洋 飛鳥新社

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